新着ガイド全126本掲載

作った側だけが書いた速度、売る側だけが書いた商標 — ムーヴとステラ、同じ改良の2本のニュースリリース
2026年7月29日にダイハツ工業が「ムーヴ キャンバス」「ムーヴ」の一部改良を発表し、その8日後の8月6日にSUBARUが「ステラ」改良モデルを発表しました。SUBARUは本文に「※ステラは、ダイハツ工業株式会社からのOEM供給です。」と書いています。2本を並べると、追加された検知対象(横断中の自転車・交差点の対向直進車・右左折時の横断歩行者)やACC・LKCの向上は両方に出てくる一方で、「対歩行者への最高速度条件が60km/h→80km/hに変更」はダイハツ側にだけあり、OEM供給であること・商標がダイハツ工業の登録商標であること・販売計画400台/月・ACCやメーターの対象グレードはSUBARU側にだけありました(価格は両社とも載せていますが、ダイハツ側は画像の価格表です)。一方に記載がないことはその装備がないことを意味しませんが、1台のクルマについて知りたいことが2本のリリースに分かれて載る、という読み方ができます。

西日で見えなくなるのは前方の人だった — サンバイザーは5つを取り戻し、サングラスは眩しさを抑えても4体は✕のままだった
秋冬の夕方、正面から入る西日。JAF(日本自動車連盟)が日照装置で西日を再現し、前方に置いた7つの対象(マネキン4体・対向車2台・信号機)が運転席から確認できるかを測った実験があります。サンバイザーを使わない状態で○が付いたのは、ヘッドライトを点灯した対向車だけ。サンバイザーを使うと、○でなかった6つのうち5つが戻り、残った信号機が✕になりました。可視光線透過率15%・30%・75%の3種類のサングラスについて、JAFは眩惑を抑える一定の効果を認めていますが、表ではマネキン4体が12マスとも✕のままです。眩しさが減ることと、見えるようになることが別だった実験を読み解きます。

冬の空調エネルギーの半分は、窓の曇りを取るために消えている — マツダが窓の内側に塗った膜と、試算で183kmから201kmへ
窓の曇りは快適さの問題に見えます。ところがマツダ技報 No.41(2025)の論文は、曇りを取る理由の先に「安全な運転を担保するために」を置き、そのうえで課題を「低エネルギーで快適な空調」と置きます。外の冷たい空気をヒーターで温めて乾いた風を送るのが現在の防曇手法で、窓の曇りを避けるための換気により冬場の空調エネルギーのおよそ半分が失われている、と。エンジン車はその熱を排熱から借りられましたが、電動車にはその副産物がありません。論文の試算(−10℃・90%RH・乗車2人・50km/h・30分ほか)では、暖房OFFの前提256kmが外気導入100%で173kmへ落ち、現状の内外気制御で183km、吸水性の防曇窓で201kmまで戻ります。防曇材料は3種類あり、親水性は暗所で効かず水膜が凍る、撥水性は大面積化が難しい——残ったのが吸水性でした。一次資料から読み解きます。
クルマを知る全64本
すべて見る →
ハイブリッド車はなぜ燃費がいい?トヨタ式と日産式、しくみの違いまで読み解く
ハイブリッド車の燃費が良い理由を、エンジンの「苦手」から解説。トヨタTHSの動力分割、日産e-POWERのシリーズ方式など、方式ごとの設計思想の違いを読み解きます。

軽自動車の規格はなぜ全長3.4m・660ccなのか?1949年から動いてきた「枠」の物語
全長3.40m・全幅1.48m・排気量660cc — 軽自動車の規格はどう決まってきたのか。数字を定めている省令の別表、1949年の制定から現行規格までの改定、そして64馬力自主規制の正体を解説します。

なぜスバルは水平対向エンジンを積み続けるのか?60年続く「低重心」の設計思想
半世紀以上、量産乗用車で水平対向エンジンを作り続けてきたのはスバルとポルシェだけ。低重心・振動相殺という利点と、幅・コスト・整備性のトレードオフ、1966年スバル1000から60年続く設計思想を一次資料から読み解きます。

なぜ日本車はCVTだらけで、欧州車は使わないのか?「変速をなくす」という設計思想
CVTとステップATは何が違うのか。プーリーとベルトの仕組み、オランダ生まれ日本育ちの歴史、トヨタ・ダイハツ・スバル三社三様の「ギヤの足し方」、段があることを気づかせないための制御まで、変速機の設計思想を一次資料から読み解きます。

なぜマツダはロータリーエンジンを諦めなかったのか?「悪魔の爪痕」から発電用復活までの60年
世界中が挑んで撤退したロータリーエンジンを、なぜマツダだけが量産し続けられたのか。平均25歳・47人の開発部隊、「悪魔の爪痕」の克服、コスモスポーツ、ルマン総合優勝、RX-8での生産終了、そしてMX-30 Rotary-EVでの「発電用」復活まで、60年の物語を一次資料から読み解きます。

なぜトヨタは「土台」から作り直したのか?TNGAに見る「プラットフォーム」の設計思想
新型車の紹介に必ず出てくる「プラットフォーム」とは何か。部品の共通化はコスト削減の話に見えて、トヨタのTNGAは「浮いた開発力を走りとデザインに再投資する」構造改革でした。2012年の公表から第1号車・4代目プリウス、熱効率40%のエンジンまで、トヨタの一次資料から読み解きます。
維持費のガイド全15本
すべて見る →
車の維持費は年間いくら?内訳と今日からできる節約の考え方
自動車税・保険・車検・駐車場代など、車の維持費の内訳を固定費と変動費に分けて整理。金額の目安と、効果が大きい順に見直す節約の考え方を解説します。

軽自動車と普通車、維持費はいくら違う?項目別の比較と選び方
自動車税・重量税・保険・車検・燃料代・高速料金まで、軽自動車と普通車(コンパクトカー)の維持費を項目別に比較。差額の目安と、軽を選ぶ判断基準を解説します。

ガソリン代を節約する方法 — 燃費が良くなる運転と給油の工夫
ガソリン代は「燃費を良くする運転」「給油の工夫」「車の維持管理」の3方向で下げられます。今日からできる具体策と、燃費の正しい把握方法を解説します。

自動車税の納付ガイド — いつ届く?支払い方法と滞納した場合の流れ
毎年5月に届く自動車税・軽自動車税(2026年4月に「種別割」から名称変更)の納付を解説。課税の仕組み(4月1日時点の所有者)、納期限、コンビニ・口座振替・クレジットカード・スマホ決済などの支払い方法、車検と納税確認の関係、滞納した場合に起こることまで。

タイヤ交換の時期と費用 — スリップサインの見方・寿命の目安・スタッドレスの基礎
タイヤはいつ交換すべきか?残り溝1.6mmで現れるスリップサインの見方、製造年の調べ方、ひび割れ・偏摩耗のチェックポイント、交換費用の内訳(本体+工賃)、スタッドレスタイヤのプラットホームまで、交換判断の基準をまとめて解説します。

車のバッテリー上がりの対処法 — 原因・ジャンプスタートの手順・交換時期の目安
エンジンがかからない時の症状の見分け方、ブースターケーブルでのジャンプスタートの正しい手順と注意点(ハイブリッド車は救援車にできない等)、ロードサービスの使い方、バッテリーの寿命サインと交換費用、バッテリー上がりを防ぐ予防策を解説します。
購入のガイド全6本
すべて見る →
初めての車の買い方ガイド — 新車・中古車・カーリースの選び方と諸費用
初めて車を買う人向けに、予算の立て方、新車・中古車・カーリースの違い、車両価格以外にかかる諸費用、中古車選びの注意点を順を追って解説します。

カーリースの仕組みを徹底解説 — 残価設定・契約方式・注意点
月額定額で新車に乗れるカーリースの仕組み(残価設定)、オープンエンドとクローズドエンドの違い、走行距離制限や中途解約などの注意点、向き不向きを解説します。

中古車購入の諸費用はいくら?支払総額の内訳と見積もりの見方
中古車は「支払総額」表示が原則。総額に含まれる税金・登録費用・リサイクル料金の内訳、車検あり/なしの違い、見積もりでチェックすべきポイントを解説します。

残価設定ローン(残クレ)とは?仕組み・総支払額の考え方・注意点をわかりやすく解説
月々の支払いを抑えられる残価設定ローン(残クレ)の仕組み、金利が車両価格全体にかかる点、満了時の3つの選択肢、走行距離制限や事故時の注意点を、通常ローン・カーリースとの比較付きで解説します。

自動車ローンの選び方 — 銀行系とディーラー系の違い・金利の見方をわかりやすく解説
自動車ローンの二大選択肢である銀行系マイカーローンとディーラーローンを、金利水準・審査・車の所有権の観点から比較。実質年率と総支払額での比べ方、頭金・返済期間の考え方、所有権留保の注意点まで解説します。

中古車の選び方 — 修復歴・走行距離・保証の表示から状態を見極める
中古車の広告や店頭に必ず表示されている項目の読み方を、公正競争規約に沿って整理。修復歴の骨格8部位とカードサイズ基準、走行距離の「?」表示、保証と定期点検整備の違い、支払総額に含めてよい費用・請求できない費用を解説します。
売却のガイド全5本
すべて見る →
車を高く売るには?下取り・買取・一括査定の違いと使い分け
車の売却方法(ディーラー下取り・買取専門店・一括査定・オークション形式)の違いを、買取価格の源泉である業者間オートオークションの統計から解説。修復歴の業界定義、契約後の減額に応じる必要がない理由、クーリング・オフが使えない法的根拠までを一次資料でまとめます。

廃車手続きの完全ガイド — 永久抹消と一時抹消の違い・戻ってくるお金
廃車には永久抹消登録(軽は解体返納)と一時抹消登録(軽は一時使用中止)があり、永久抹消は解体報告記録を知った日から15日以内の申請義務です。手続きの順番、必要書類、2026年4月1日現在の手数料、自動車重量税・自動車税・自賠責の還付、リサイクル料金の扱いまで、国土交通省・軽自動車検査協会・国税庁・自動車リサイクルシステムの公式案内で整理します。

車を売るときの必要書類と手続きの流れ — 入手先・ケース別の追加書類まで
車の売却に必要な書類の一覧と入手先を、道路運送車両法・自動車登録令と国土交通省の公式リストで裏づけて解説。実印と印鑑証明が要る理由、軽自動車で旧所有者の書類が要らない理由、手数料の実額、住所変更・ローン残債など追加書類が要るケース、引き渡し後の確認まで。

ローンが残っている車は売れる? — 所有権解除の手続きと残債の精算方法
ローン返済中の車も売却・乗り換えはできます。判断の分かれ目になる「査定額と残債の大小」、車検証の所有者欄が信販会社になっている場合の所有権解除の必要書類と流れ、査定額が残債に届かないオーバーローンの精算方法、残価設定ローン(残クレ)中の乗り換えまで整理しました。

車の個人売買・家族間の譲渡 — 引き継ぐ5つのものと、贈与税がかかる境目
販売店を通さずに車を売買・譲渡するときの段取りを解説。名義変更・自賠責保険の権利譲渡・任意保険・リサイクル預託金・自動車税という引き継ぎ5点と、もらう側の贈与税(基礎控除110万円・みなし贈与)、渡す側の譲渡所得の扱いまで整理します。
車検のガイド全6本
すべて見る →
車検の費用相場はいくら?法定費用と整備費の内訳・安くするコツ
車検費用は「どこでも同額の法定費用」と「業者で差が出る点検・整備費」の2階建て。内訳の見方、ディーラー・整備工場・車検専門店の違い、安くするコツを解説します。

初めての車検の流れ — いつから受けられる?必要書類と当日の手順
初めて車検を受ける人向けに、受けられる時期(満了日の2か月前から)、予約から引き渡しまでの流れ、必要書類、車検切れの注意点までを順を追って解説します。

車検切れの車はどうすればいい?罰則・仮ナンバー・車検の受け直しを解説
車検切れの車で公道を走った場合の罰則、置いておくだけなら違反にならないこと、仮ナンバー(臨時運行許可)の取り方、車検の受け直し・売却・一時抹消など選択肢別の対処法を解説します。

車検と法定点検(12か月点検)の違い — 受けないとどうなる?
車検は保安基準に適合しているかを確認する検査、法定点検(12か月・24か月点検)は故障を防ぐための予防整備。混同されやすい2つの制度の違いを比較表で整理し、12か月点検を受けない場合の罰則の有無と3つのデメリット、費用の目安と依頼先を解説します。

ユーザー車検のやり方 — 予約から当日の検査コースまでの流れと費用・注意点
ユーザー車検は自分で運輸支局に車を持ち込んで受ける車検。いくら安くなる?予約方法・必要書類・検査コースの当日の流れ・不合格だったときの再検査まで、初めてでもわかるように手順を解説します。

車検証の見方 — 電子車検証はどこを見る?有効期間の確認方法と主な項目
2023年から車検証はICタグ付きの「電子車検証」に変わり、有効期間や所有者の情報は券面に記載されなくなりました。有効期間を確認する3つの方法、車検証閲覧アプリの使い方、車両重量・初度登録年月・所有者と使用者など主な項目の見方を解説します。
保険のガイド全8本
すべて見る →
自動車保険の選び方 — 補償の優先順位と保険料が決まる仕組み
任意保険は何を付ければいい?補償の優先順位に加え、等級・型式別料率クラス・ASV割引といった保険料が決まる仕組みを、損害保険料率算出機構の公表資料から読み解きます。2026年6月に届け出られた参考純率の引き上げと、新設される運行特性区分も解説。

自動車保険の等級制度とは — 事故で保険を使うと保険料はいくら上がる?
等級は保険料を決める料率区分の中で較差が最大(約5.62倍)。損害保険料率算出機構の公表資料から、ノンフリート等級の仕組み、3等級ダウンと1等級ダウンの違い、同じ等級に2つの保険料がある「事故有」区分、そして保険を使うか自腹かの判断材料になる支払統計まで読み解きます。

車両保険は必要か — 一般型とエコノミー型の違いと、支払統計から見る判断の考え方
車両保険を付けるか外すかを、損害保険料率算出機構の公表統計から考えます。支払いの頻度と1件あたりの金額、事故形態別の内訳、エコノミー型の正体である2つの特約、車両価額協定保険特約と免責金額の仕組み、修理費が上がっている理由と2027年1月以降の参考純率改定まで整理します。

台風・大雨から車を守る — 冠水への備えと水没したときの保険・手続き
台風・集中豪雨シーズンに向けた車の事前対策(ハザードマップ・駐車場所の見直し)、冠水路に出会ったときの判断、水没時のNG行動と脱出方法、車両保険の適用範囲(台風・洪水は対象、地震・津波は対象外が通例)と等級への影響、全損時の手続きまで解説します。

自賠責保険とは — 補償内容・保険料・期間と切れたときの重い罰則
自賠責保険(強制保険)は任意保険と何が違う?自動車損害賠償保障法の条文・支払基準の告示・損害保険料率算出機構の統計をたどり、補償の中身と限度額、支払われる単価、どこで入っても同じ理由、2026年11月の13年ぶり改定、実際の支払データまで解説します。

交通事故を起こした・もらったときの対応手順 — 現場での義務から警察・保険・示談まで
事故直後にやるべき4つの法律上の義務(停止・救護・危険防止・警察への報告)から、現場で記録すべき情報、保険会社への連絡、交通事故証明書の取り方、物損から人身への切替、もらい事故で自分の保険会社が示談交渉できない理由まで、時系列で解説します。
手続きのガイド全13本
すべて見る →
車庫証明の取り方 — 必要書類・費用・申請の流れを自分でやる完全ガイド
車の購入や引っ越しで必要になる車庫証明(自動車保管場所証明)の取り方を解説。保管場所の4つの要件、必要書類の書き方、警察署での申請の流れと費用、軽自動車の届出地域まで。

車の名義変更のやり方 — 必要書類・費用・15日以内ルールをわかりやすく解説
個人売買・譲渡・相続で必要な車の名義変更(移転登録)の手続きを解説。旧所有者・新所有者それぞれの必要書類、運輸支局での流れ、費用、軽自動車との違い、放置した場合のリスクまで。

引っ越し後の車の手続きまとめ — 免許証・車庫証明・車検証の住所変更はいつまでに?
引っ越したら必要になる車関係の手続きを一覧で整理。運転免許証の住所変更、車庫証明の取り直し、車検証の変更登録(15日以内)、ナンバープレート、自動車税・保険の住所変更まで、進める順番と必要書類を解説します。

運転免許の更新手続きガイド — 期間・持ち物・ゴールド免許の条件
運転免許更新ができる期間(誕生日の前後1か月)、免許センターと警察署の違い、優良・一般・違反・初回の区分と講習時間、ゴールド免許の条件、うっかり失効したときの対処まで解説します。

チャイルドシートはいつまで義務?着用ルール・免除されるケース・選び方
チャイルドシートの使用義務は6歳未満。義務の内容と違反時の扱い、免除されるケース、6歳以降もジュニアシートが推奨される理由、R129(i-Size)基準やISOFIXなど選び方のポイントを解説します。

ゴールド免許の条件とメリット — 何年で取れる?違反したらどうなる?
ゴールド免許(優良運転者)になる条件「免許継続5年以上+5年間無事故・無違反」の正確な意味と判定基準日、講習時間・手数料・任意保険割引などのメリット、軽微な違反1回で失うのか、復帰までの流れを解説します。
カーグッズのガイド全9本
すべて見る →
脱出用ハンマーの選び方 — 国が51銘柄を試した。それでも最初に確かめるのは、自分の車の窓
脱出用ハンマーは3千円未満で買える車の備えですが、国土交通省は買う前に確認すべきことを2つ挙げています。ひとつは、この道具が割れるのは強化ガラスであって、フロントガラスに使われる合わせガラスは割れないこと。しかも一部の車種ではサイドガラスやリアガラスにも合わせガラスが使われています。もうひとつが製品の性能差で、国が市販51銘柄を集めて行った破砕性能調査では、JISマーク準拠の試験で3回中3回割れた製品は53%程度でした。試験の中身と選び方、置き場所、使うときの注意点を一次資料から整理します。

エアゲージ(タイヤ空気圧計)の選び方 — 日常点検の1番目の項目は、目で見ても分からない
法律が定める自家用乗用車の日常点検基準は、タイヤの点検内容を4つ挙げ、その1番目に「タイヤの空気圧が適当であること。」を置いています。ところが根拠条文は点検の方法を「目視等により」としており、4項目のうち空気圧だけは見ても分かりません。日本自動車タイヤ協会が2025年に実測した340台では、溝不足が2件(0.6%)だったのに対し空気圧不足は169件(49.7%)でした。エアゲージという道具が要る理由と、測定範囲・単位・空気を抜く機構・携帯性という仕様の読み方を一次資料から整理します。

サンシェードは何に効くのか — JAFの実測が示す車内温度とダッシュボードの差
JAFが炎天下の駐車場でミニバン5台を4時間置いて測ったテストでは、サンシェードを付けた車の車内最高温度は50℃、何も対策しない黒い車は57℃でした。差は7℃です。ところがダッシュボードの最高温度は52℃と79℃で、27℃も違います。逆に窓を3cm開けた車は車内45℃まで下がるのに、ダッシュボードは75℃のまま。同じ暑さ対策でも効く場所が違います。JAFの3つの実験から、サンシェードで何が守れて何が守れないのかを整理します。

災害時、車から電気は何W取れるのか — 定格9,000Wの給電器でも、100Vのコンセント1口は1,500W
JAFが4台の車で測ったテストでは、電気自動車は1,250Wの電気ポットで30回お湯を沸かしてもバッテリーが3分の2残った一方、駆動用バッテリーを積まない一般的な車にインバーター(定格出力1,000W)をバッテリー直結でつないだ場合は、800Wの電気ストーブを9分使っただけで保護回路が働き給電が止まりました。国土交通省と経済産業省の資料は、車から電気を取り出す口を3種類に分けたうえで、そこでいう充電端子にシガーソケットやUSBポートを含めていません。さらに定格9,000Wの外部給電器でも、AC100Vのコンセントは1口あたり1,500W。数字の意味を整理します。

タイヤチェーンは種類で結果が逆転する — 坂を上れたのは金属、曲がって止まれたのは非金属
JAFが同じ前輪駆動車・同じ圧雪路で行った2つのテストで、タイヤチェーンの評価は逆を向きました。ノーマルタイヤに装着して勾配20%の坂を上りきれたのは金属チェーン(亀甲型)だけ。ところが翌日の旋回テストでは、時速30km/hで安定して曲がれたのは非金属チェーンだけで、亀甲型は後輪が滑ってスピンしています。急制動も非金属が最短でした。大雪時のチェーン規制がスタッドレスタイヤや4WDを例外にしない理由とあわせて、買う前に見ておきたいデータを整理します。

大雪の立ち往生、車内で何が起きるのか — JAFの実測3本と、冬に積んでおく道具
雪に埋もれたガソリン車は、一酸化炭素濃度が1分24秒で警報値の50ppmに到達し、同時に測っていた酸素濃度も13分14秒で安全限界の18%まで下がりました(JAF・2021年)。JAFがまとめで挙げた対策は、適切な換気とエンジン停止と周囲の除雪の3つ。別の年のテストでは、マフラー周辺を除雪した車だけが終始ほとんど検知されず、窓を5cm開けた車も約40分後には400ppmへ上がっています。電気自動車には中毒の恐れがない代わりに電力の限りがあり、開始時の外気温-8.1℃で5時間過ごした4台は暖房の使い方で残量が分かれました。JAFのユーザーテスト3本を並べて、冬に積んでおく4点を絞り込みます。
