クルマディグDIG DEEPER INTO CARS

ホーム › カーグッズ

「カーグッズ」の記事一覧

カーグッズ

脱出用ハンマーの選び方 — 国が51銘柄を試した。それでも最初に確かめるのは、自分の車の窓

脱出用ハンマーは3千円未満で買える車の備えですが、国土交通省は買う前に確認すべきことを2つ挙げています。ひとつは、この道具が割れるのは強化ガラスであって、フロントガラスに使われる合わせガラスは割れないこと。しかも一部の車種ではサイドガラスやリアガラスにも合わせガラスが使われています。もうひとつが製品の性能差で、国が市販51銘柄を集めて行った破砕性能調査では、JISマーク準拠の試験で3回中3回割れた製品は53%程度でした。試験の中身と選び方、置き場所、使うときの注意点を一次資料から整理します。

2026-08-22 更新

カーグッズ

エアゲージ(タイヤ空気圧計)の選び方 — 日常点検の1番目の項目は、目で見ても分からない

法律が定める自家用乗用車の日常点検基準は、タイヤの点検内容を4つ挙げ、その1番目に「タイヤの空気圧が適当であること。」を置いています。ところが根拠条文は点検の方法を「目視等により」としており、4項目のうち空気圧だけは見ても分かりません。日本自動車タイヤ協会が2025年に実測した340台では、溝不足が2件(0.6%)だったのに対し空気圧不足は169件(49.7%)でした。エアゲージという道具が要る理由と、測定範囲・単位・空気を抜く機構・携帯性という仕様の読み方を一次資料から整理します。

2026-08-22 更新

カーグッズ

サンシェードは何に効くのか — JAFの実測が示す車内温度とダッシュボードの差

JAFが炎天下の駐車場でミニバン5台を4時間置いて測ったテストでは、サンシェードを付けた車の車内最高温度は50℃、何も対策しない黒い車は57℃でした。差は7℃です。ところがダッシュボードの最高温度は52℃と79℃で、27℃も違います。逆に窓を3cm開けた車は車内45℃まで下がるのに、ダッシュボードは75℃のまま。同じ暑さ対策でも効く場所が違います。JAFの3つの実験から、サンシェードで何が守れて何が守れないのかを整理します。

2026-08-22 更新

カーグッズ

災害時、車から電気は何W取れるのか — 定格9,000Wの給電器でも、100Vのコンセント1口は1,500W

JAFが4台の車で測ったテストでは、電気自動車は1,250Wの電気ポットで30回お湯を沸かしてもバッテリーが3分の2残った一方、駆動用バッテリーを積まない一般的な車にインバーター(定格出力1,000W)をバッテリー直結でつないだ場合は、800Wの電気ストーブを9分使っただけで保護回路が働き給電が止まりました。国土交通省と経済産業省の資料は、車から電気を取り出す口を3種類に分けたうえで、そこでいう充電端子にシガーソケットやUSBポートを含めていません。さらに定格9,000Wの外部給電器でも、AC100Vのコンセントは1口あたり1,500W。数字の意味を整理します。

2026-08-19 更新

カーグッズ

タイヤチェーンは種類で結果が逆転する — 坂を上れたのは金属、曲がって止まれたのは非金属

JAFが同じ前輪駆動車・同じ圧雪路で行った2つのテストで、タイヤチェーンの評価は逆を向きました。ノーマルタイヤに装着して勾配20%の坂を上りきれたのは金属チェーン(亀甲型)だけ。ところが翌日の旋回テストでは、時速30km/hで安定して曲がれたのは非金属チェーンだけで、亀甲型は後輪が滑ってスピンしています。急制動も非金属が最短でした。大雪時のチェーン規制がスタッドレスタイヤや4WDを例外にしない理由とあわせて、買う前に見ておきたいデータを整理します。

2026-08-22 更新

カーグッズ

大雪の立ち往生、車内で何が起きるのか — JAFの実測3本と、冬に積んでおく道具

雪に埋もれたガソリン車は、一酸化炭素濃度が1分24秒で警報値の50ppmに到達し、同時に測っていた酸素濃度も13分14秒で安全限界の18%まで下がりました(JAF・2021年)。JAFがまとめで挙げた対策は、適切な換気とエンジン停止と周囲の除雪の3つ。別の年のテストでは、マフラー周辺を除雪した車だけが終始ほとんど検知されず、窓を5cm開けた車も約40分後には400ppmへ上がっています。電気自動車には中毒の恐れがない代わりに電力の限りがあり、開始時の外気温-8.1℃で5時間過ごした4台は暖房の使い方で残量が分かれました。JAFのユーザーテスト3本を並べて、冬に積んでおく4点を絞り込みます。

2026-08-22 更新

カーグッズ

車のガラスは紫外線をどこまで防ぐのか — JAFが4台で測った数字と、フィルムを貼る前の1条件

JAFがガラスの種類が違う4台を並べて測った2018年のテストでは、フロントガラスはオープンカーを除く3台とも1桁台で、UVカット機能のないクリアガラスの車でも6.5μW/c㎡でした。JAFはこれを合わせガラスの義務化で説明しています。同じ面で比べて差がついたのは横と後ろで、前席側面はクリアガラス1,044・UVカットガラス275・スーパーUVカットガラス0.8と3桁の開きがありました。腕に貼ったUVラベルはオープン状態で3分30秒、クリアガラスで16分30秒で赤く変化し、一般的なUVカットガラスも30分後にわずかに赤くなっています。対策グッズはUVカット機能のないガラスでの検証で顔付近5〜8割減。ただし前席側面に貼るものには、ガラスと合わせて判定される可視光線透過率70%という線があります。

2026-09-13 更新

カーグッズ

撥水剤を塗った窓も、朝には凍っていた — JAFが一晩比べた、冬の朝に効く道具と効き方が変わる道具

JAFが2014年2月に長野県上田市菅平高原で行ったユーザーテストでは、条件を変えた車を一晩そのまま駐車して朝の状態を比べています。比べた3つの条件のうち、凍結そのものを防げたのはフロントガラスにカバーをかけた車だけで、撥水剤を塗った窓も凍りました。ただし撥水剤にも効き目はあり、同じスノーブラシのスクレーパーを使っても、対策なしは視界を確保できず、撥水剤を塗った窓はきれいに削り落とせています。また凍ってからの解氷は、解氷剤が凍結を完全に解かすまで1分ほど、デフロスターは視界が確保できるまで10分ほどでしたが(測っている終点が違います)、JAFがすすめていないのはデフロスター単独で、挙げている理由は長時間のアイドリングによる環境面への負荷でした。凍るのは窓だけではなく、内側を水で濡らして駐車した運転席ドアは、開けるのに20kg以上の力が必要になっています(濡らさない場合は約5kg)。

2026-09-17 更新

カーグッズ

西日で見えなくなるのは前方の人だった — サンバイザーは5つを取り戻し、サングラスは眩しさを抑えても4体は✕のままだった

秋冬の夕方、正面から入る西日。JAF(日本自動車連盟)が日照装置で西日を再現し、前方に置いた7つの対象(マネキン4体・対向車2台・信号機)が運転席から確認できるかを測った実験があります。サンバイザーを使わない状態で○が付いたのは、ヘッドライトを点灯した対向車だけ。サンバイザーを使うと、○でなかった6つのうち5つが戻り、残った信号機が✕になりました。可視光線透過率15%・30%・75%の3種類のサングラスについて、JAFは眩惑を抑える一定の効果を認めていますが、表ではマネキン4体が12マスとも✕のままです。眩しさが減ることと、見えるようになることが別だった実験を読み解きます。

2026-09-22 更新